新品タイヤに交換してすぐに高速道路でおでかけしようとしていませんか?
新品タイヤは表面が硬く滑りやすいので高速道路などでスピードを出すのは危険です。タイヤを新品に交換したらスピードを出す前に必ず慣らし走行をしましょう。
慣らし走行をすることで以下のメリットが得られます。
- 安全性を確保できる
- タイヤ本来の性能を発揮できる
- タイヤが長持ちする
- 慣らし走行の方法(距離・速度・注意点)
- 慣らし走行の必要性
この記事を2〜3分読めば慣らし走行をマスターできます。
タイヤの慣らし走行が必要な理由
- 安全のため
- 古いタイヤと新しいタイヤの性能差になれるため
- タイヤを長持ちさせるため
安全のため
新品タイヤは表面が少し硬くて特に雨の日滑りやすい状態です。慣らし走行にはこの表面の硬さを取る目的があります。
タイヤ表面の硬さを取る事で本来のグリップ力が発揮されて安全に走行ができるようになります。
新品タイヤの表面が硬い理由は製造方法にあります。タイヤは大きな金型にゴムや金属部品を入れて熱と圧力をかけながら作られます。
イメージ的にはホットサンドメーカーでパンを焼く感じです。焼き上がったパンの表面は少し硬くなっていますよね?あれと同じような状態です。
古いタイヤと新しいタイヤの性能差になれるため
古くなったタイヤと新しいタイヤではグリップ力や乗り心地などに違いがあります。この違いに運転手が慣れる事も慣らし運転が必要な理由です。
高速道路などでいつもの感覚で運転していると交換前後の性能差に驚き思わぬ事故に繋がる可能性があります。
タイヤを長持ちさせるため
タイヤにはゴムだけでなく金属や繊維などの部材が使われています。この部材がタイヤに空気を入れることで僅かに膨張して熱を発します。
新品から急激に過酷な状況で使用すると異常発熱を起こし損傷しやすくなります。慣らし走行をしてゆるやかに部材が膨張し馴染むことで異常発熱を防ぎ長持ちさせる事が出来ます。
タイヤ慣らし走行の方法
- 慣らし走行の距離・スピードの目安
- 慣らし走行の注意点
慣らし走行の距離・スピードの目安
各メーカー別の推奨走行スピードと走行距離を一覧にまとめました。
サマータイヤ
タイヤメーカー | 走行速度 | 走行距離 |
---|---|---|
ブリヂストン | 80km/h 以下 | 100km |
ダンロップ | 80km/h 以下 | 100km |
ヨコハマタイヤ | 80km/h 以下 | 100km |
トーヨータイヤ | 80km/h 以下 | 100km |
ミシュラン | 80km/h 以下 | 100km |
グッドイヤー | 80km/h 以下 | 100km |
スタッドレスタイヤ
タイヤメーカー | 走行速度 | 走行距離 |
---|---|---|
ブリヂストン | 60km/h 以下 | 200km |
ダンロップ | 80km/h 以下 | 100km |
ヨコハマタイヤ | 80km/h 以下 | 100km |
トーヨータイヤ | 80km/h 以下 | 100km |
ミシュラン | 80km/h 以下 | 100km |
グッドイヤー | 80km/h 以下 | 100km |
慣らし走行の注意点・ポイント
ポイントは2つあります。
- 急の付く動作は控える
- いきなり高速道路には乗らない
- 慣らし走行が終わったら空気圧点検をする
急の付く動作は控える
慣らし走行が終わるまでは特に雨の日滑りやすいので急の付く動作は控えましょう。
- 急ハンドル
- 急発進
- 急ブレーキ
いきなり高速道路には乗らない
新品時のタイヤには以下特徴があります。
- 表面が硬くて滑りやすい(特に雨の日)
- 急激に過酷な条件で使用すると損傷しやすい
慣らし走行を終える前にスピードを出すのは危険です。慣らし走行を終えるまでは下道でゆっくり走行しましょう。
慣らし走行が終わったら空気圧点検をする
慣らし走行が終わったら必ず空気圧点検をしましょう。
慣らし走行が終わってタイヤが馴染む事によって空気圧が少し低くなったり、ばらつきが出る可能性があります。
そのままの状態で走り続けると以下のような事が起きる可能性があります。
- 偏摩耗が起きてタイヤの寿命を縮める
- 燃費の悪化
ほとんど車に乗らず、100km走るのに時間がかかる方は新品タイヤに交換してから1週間を目安に空気圧点検をしましょう。
空気圧点検の仕方はこちらの記事で詳しく解説しています。
(作成中)【初心者向け】タイヤ空気圧の入れ方をプロが解説|スタンドで簡単