- チッソガスって何?
- チッソガスにはどんな効果があるの?
- 効果は実感できる?
- ぶっちゃけ必要?
お金をかけてまで必要なものかよくわかりませんよね。
結論、ほとんどの人には不要です。
やらないよりはやった方がいいけど費用対効果は小さいから不要。というのが具体的な答えです。
- そもそもチッソガスとは
- チッソガスのメリットデメリット
- 実際に使った感想
- チッソガスの疑問点
- チッソガスがほとんどの人に不要な理由
メリットもデメリットも分かった上で納得して使用する分には全然アリだと思います。
実際に使ったことがある&使用したお客様の意見も聞いてきた筆者が生の意見をお届けします。参考にしてみてください。
チッソガスとは
チッソガスとは無色、無味無臭の不燃性ガスです。空気中の78%を占めています。
- 酸素より抜けにくい
- 酸化しない
- 燃えない
チッソガスのメリット
メリットは以下の通りです。
- 空気圧が下がりにくい
- タイヤが長持ちする
- タイヤの音が静かになる
- 燃えにくい
空気圧が下がりにくい
実はタイヤに入れた空気は何もしなくても徐々に抜けていくのはご存じでしたか?空気圧にするとなんと1ヶ月5%くらいずつ減っていってしまいます。
それがチッソガスの場合は空気の⅓で済みます。
空気透過現象図準備中
酸素がゴムの分子の隙間より小さいので間を通り抜けて外に出る
チッソガス透過現象図準備中
窒素がゴムの分子の隙間より大きいので外に出づらい
空気圧が下がりにくいことによって3つのメリットが生まれます。
変な溝の減り方を抑制する
空気圧が規定値よりも減った状態で走行するとタイヤの残り溝が均一に減らず変な減り方をします。
- タイヤの寿命か短くなる
- タイヤの性能が悪くなる
チッソガスを入れる事でこれらを防いでくれます。もちろん、空気でもこまめに点検をすることで上記を防ぐことができます。
燃費性能が一定
空気圧か減ると燃費が悪くなります。
自転車の例え図準備中
チッソガスは空気圧の変化が少ないので燃費性能の悪化を防いでくれます。結果経済的です。
点検の頻度が少なくて済む
1ヶ月に1回点検するのは意外と面倒なものです。点検頻度が少ない分手間がかからずラクチンです。
空気 | 窒素ガス |
---|---|
1ヶ月に1回 | 3ヶ月に1回 |
タイヤが長持ちする
チッソガスは不活性ガスなのでタイヤ内部やホイールを酸化(すなわち劣化)させません。
その分長持ちするので経済的です。
- ポテチの袋
- ワインの樽つめ
タイヤの音が静かになる
チッソガスは酸素に比べると音の伝導率が低いのでタイヤから出る音が小さくなります。
結果車内に響く音が小さくなり、後部座席の人ともスムーズに会話ができるようになります。
燃えにくい
タイヤが破裂した時など万が一の時に安心です。
- 飛行機のタイヤ
- レーシングカーのタイヤ
チッソガスのデメリット
デメリットは以下の通りです。
- 料金がかかる
- どこでも補充できるわけではない
料金がかかる
500-1,000円/1本
1台分に換算すると2,000-4,000円も費用がかかります。
また、約3ヶ月に1回の補充のことも考えなければいけません。
チッソガス補充時の料金は店舗によって様々。
- 補充の度に通常料金が発生する
- 補充の度に補充用料金が発生する
- 最初にチッソガスを入れてから1年間は無料で補充し放題
- 最初にチッソガスを入れてから1年間、1ヶ月に1回は無料で補充できる
どこでも補充できるわけではない
チッソガスはどこの販売店でも取り扱いのあるサービスではありません。
取り扱い店が家から遠いければその分手間になります。チッソガス利用を考えている場合は補充の時の手間も考えましょう。
- タイヤ屋
- カー用品店
- カーディーラー
実際に使った感想
- 実際に使用していた筆者の感想
- 使用したお客様から聞いた感想
2つの視点から以下項目の感想を公開します。
- 空気圧の減り方
- 音の静けさ
- 燃費性能
- 長持ち、燃えにくい
空気圧の減り方
1-2ヶ月ほとんど減らなかった。
1-2ヶ月ほとんど減らなかった。
空気圧点検は約3ヶ月に1回で大丈夫そうです。
空気圧点検が面倒な方にはメリットに感じる部分であると言えますね。
音の静けさ
あまり実感出来なかった。音を静かにしたい場合はタイヤのグレードを上げるのが一番効果的であると思う。
全く分からなかった。助手席、後部座席に同乗している家族にも聞いてみたがわからなかったとのこと。
結果、実感出来るほど静かにはなっていませんでした。プロのレーシングドライバーなど余程繊細な人でないと気づけないレベルなのかもしれません。
音の静かさの為にチッソガスを利用するのはコスパが悪いと言えます。
燃費性能
ほとんど変わらなかった。
ほとんど変わらなかった。
筆者とお客様は元々定期的(月1回位)に空気圧点検をしていたため変化を感じられなかったのだと思います。
空気圧点検を定期的に行わない人にとっては目に見える変化が期待できるかもしれません。
長持ち・燃えにくい
- 長持ち
チッソガス利用前後同じ条件で比べることが困難のため検証出来なかった。
そもそも長持ちの定義も難しく、長持ちしていたとしてもチッソガスとの因果関係を調べるのが難しい。
理論上「酸化しにくい=長持ちする」は合っているけれどもそれを実感できることはないと思われる。
結論、長持ちさせる為にチッソガスを利用するのは費用対効果が低いと言える。
- 燃えにくい
破裂する機会もなかったため検証できなかった。
よくある疑問点
よくある疑問点を集めてみました。
どこで入れられる?
タイヤを販売している全店舗がチッソガスを取り扱っているわけではありません。
店舗ごとに要確認です。
- タイヤ屋
- カー用品店
- カーディーラー
ガソリンスタンドや修理工場で取り扱っているところはあまり見かけません。
途中で空気を入れても問題はない?
問題はありませんが効果は小さくなります。
単純にチッソガス100%ではなくなるためです。
結論チッソガスはほとんどの人には不要
- 費用対効果が小さい
- 維持するのに手間、料金がかかる
月一空気圧点検を怠らなければ空気で全く問題ありません。
- 少しでも長持ちさせたい
- 少しでも燃費悪化を防ぎたい
- 少しでも音を静かにしたい
- 万が一に備えたい
- サーキットで車を走らせる
チッソガスは販売店視点でみると客単価アップの為の1サービスであるということです。
本記事を参照していただいてチッソガスは本当に必要か判断してみてください。