- タイヤを購入しようと思っているけどネットってどうなの?
- ネット通販は安いって聞いたけど何かウラがあるんじゃ?
- ネットでタイヤを購入するデメリットを知りたい!
タイヤのネット通販はカーディーラーなどの店舗で買うより圧倒的に安く買えます。
しかし、『わからないことが多くて手を出しにくい』と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでタイヤ販売のプロがネットでタイヤを購入することのメリットデメリットを解説します。
- 安い以外のメリット
- デメリット(細かいところまで)
- デメリットの少ないおすすめ通販サイト
結論
現在のネット通販は交換予約&タイヤ直送ができるサイトが多く想像以上に便利です。車に詳しくない人でもカンタンに利用できる通販サイトもあります。
- 極度のめんどくさがり
- パンクなどですぐ交換しなければならない
- 思い立った時に交換したい
上記に当てはまらなければネット通販でタイヤ交換をおすすめします。
本記事を読むことであなたにとってネット購入がベストな選択かわかります。また、ネットでタイヤを買う不安が無くなります。
ネットでタイヤを買うメリット
ネットでタイヤを買うメリットは以下の通りです。
- 実店舗より安く買える
- 安いタイヤが買える
- 見積もりをとる手間がかからない
- 接客を受けなくていい
実店舗より安く買える
タイヤをネットで購入する最大のメリットは良いタイヤを安く買えることです。1例を見てみましょう。
195/65R15 EC204 | ネット通販(タイヤフッド) | 店舗購入(有名カー用品店) |
---|---|---|
タイヤ代 | 35,200 | 56,400 |
工賃 | 10,560 | 8,800 |
送料 | 4,400 | 無し |
合計 | 50,160 | 65,200 |
タイヤ代のみで考えるとなんと差額は21,200円。工賃などの諸費用を含めて総額で見ても15,040円もお得に買えることがわかります。
ここで気になるのはなぜそんなに安いかという疑問ですよね。よく想像される理由が「粗悪品」「ワケアリ品」「とても古いタイヤ」などありますが答えは全てNOです。
安さの理由は以下の3つです。
- 販売工程が少ない
- 店舗維持費が無い
- 大量仕入れによる原価安
①販売工程が少ない
店舗の場合: メーカー→(利益)→卸問屋→(利益)→店舗→(利益)→エンドユーザー
ネットの場合: メーカー→(利益)→ネット通販→(利益)→エンドユーザー
タイヤメーカーからエンドユーザーの元にたどり着くまでにそれぞれが利益を乗せて販売していきます。ネット通販は店舗販売に対して1工程少ない分安く仕入れることが出来るため店舗より安く販売することが可能になります。
②店舗維持費が無い
ネット通販会社は店舗を構えていない※為以下のような店舗維持に必要な経費がかかりません。その分安く販売しても最終的には利益が確保できるので安い価格が実現できるのです。
- 人件費
- 家賃
- 設備代
- 光熱費
※一部ネット通販会社フジコーポ、オートウェイなどは少数店舗を構えています。
③大量仕入れによる原価安
イメージしやすいと思いますがタイヤに限らず大量に仕入れると原価を下げることができます。理屈は下記例の通りです。
100円で仕入れた商品を200円で売る会社がありました。この商売の利益は200円ー100円=100円ですね。
そこに150円で売ってくれたら1000個買うというお客さんが現れました。たくさん売れるので定価200円から50円安くして150円で販売することに決めました。
この商売の利益は200円ー150円=50円×1000個=50000円です。一個あたりの利益率は大きく下がったが利益総額としては大きくなったので商売的にはOK。
大量仕入れできても大量に販売できないと意味がありませんが、商圏(集客できる範囲)の広いネット通販であれば大量販売が可能です。
実店舗は構えた場所から半径数キロの範囲が商圏になります。対してネット通販はネットを通じて日本全体が商圏となります。ネットでなければより多くのお客さんと取引できないのです。
商圏の広いネット通販だからこそ大量販売できる
↓
大量仕入れも可能となる
↓
仕入れ値を下げることができる
↓
結果、安く販売することができる
安いタイヤ(輸入タイヤ)が買える
安い輸入タイヤとはアジア地域などで作られたタイヤの事を指します(通称:アジアンタイヤ)。
アジアンタイヤの魅力はなんといっても安さです。有名ブランドに比べて1/2~1/3程の価格で購入できます。そんなアジアンタイヤを気軽に購入できるのがネット通販のメリットです。
実はこのアジアンタイヤは基本どこの店舗でも取り寄せて販売することが可能です。しかし基本的には販売したくないのが本音です。
- 利益があまりとれない
- 販売店のランディングに合わない
- 自社の商品を販売したい(タイヤ専門店)
- 販売しても実績にならない
- 商品不具合の対応は販売店がする必要がある
カー用品店などでは表立って取り扱いされていますが、価格や種類などを考えるとネットの方がお得です。多少価格が高くてもよければオートバックスなどで購入するのもアリです。
見積もりを取る時間、手間がかからない
店舗で見積もりを取る場合、移動時間や接客時間など合わせると思った以上に時間がかかることがあります。特に土日祝日や繁忙期は混雑していることが多くすぐに接客を受けられない場合もあります。
在庫が無かった場合、タイヤを取り寄せて再来店する二度手間になることもあります。週末しか休みが無い場合は次週の休みが削られることになります。
その点、ネット通販は移動時間・接客を受ける時間も無く、待たされたり再来店になる事もありません。
ケータイですき間時間を活用してタイヤ購入する事が可能な為、忙しい主婦やサラリーマンの方々におすすめです。すき間時間でタイヤをネット購入して土日に取付予約、そのまま家族でドライブに行くなんてことも可能です。
接客を受けなくていい
意外な盲点ですが接客を受けなくて済むというメリットもあります。
セールストークに乗せられて必要以上の性能のタイヤ(高価になる)を購入したり、不要なサービスに加入してしまうのといったことが無くなります。
ネットでタイヤを買うデメリット
反対にデメリットも見ていきましょう。以下の通りです。
- タイヤを自分で選ばなければならない
- 手間がかかる
- すぐに交換ができない
- 工賃が割高
- 送料などがかかる
- 製造年が選べない
- わからないことは自分で調べる必要がある
タイヤを自分で選ばなければならない
ネットでタイヤを購入することが億劫になる大きな理由の一つですね。
- どこのなんていうタイヤを選べばいいかもわからない
- 買うからには損をしたくないし変な商品を買いたくない
- そもそもタイヤを選ぶのに何が必要で何を調べていいかもわからない
- タイヤサイズ
タイヤサイズはタイヤ側面に刻印されています。画像例の「195/65R15」の部分がわかればお乗りのお車にはまるタイヤを選べます。
特別タイヤサイズ意味まで知る必要もありませんが、気になる方は「【誰でもカンタン】タイヤサイズの見方とその意味」を参照ください。
タイヤの選び方も簡単です。
大手通販サイトには「人気タイヤランキング」や「タイヤを車種から探す」などの機能もあるので変なタイヤを購入することもありません。自分の車にあったタイヤ購入が簡単にできます。
手間がかかる
具体的には以下のような手間がかかります。
- タイヤを持ち運ぶ手間
重いタイヤを車に積み込んで運ぶのは大変!車も手も汚れてしまう…
- 作業してくれる業者を探す手間
持ち込み作業料金が高いし断られる事も珍しくありません!
しかしこれらはひと昔前の話です。現在の大手通販サイトではこれらのデメリットはほぼ無くなっています。
- 提携作業場所がある
持ち込み作業をしてくれる業者を探す必要なし!工賃も持ち込み料金より安い!
- タイヤを提携作業場所に直送してくれる
重いタイヤを持ち運ぶ手間なし!玄関で受け取る必要もありません。
- TIREHOOD(タイヤフッド)
- AUTOWAY(オートウェイ)
詳しくは後述しているデメリットが少ない通販サイトにて解説しています。
すぐに交換できない
タイヤを購入してから取付まで1週間程かかると考えてください。
基本的には購入から1週間後以降でしか取り付け日を選択できない通販サイトが一般的です。
その為、以下のような方々にはネット通販はおすすめできません。
- 思い立った時に交換したい
- 早急に交換が必要な状況(パンク、急な降雪でスタッドレスが必要など)
- 1週間以上先の予定が不透明
工賃が割高
タイヤ交換工賃は割高な傾向にあります。
1台分工賃 | 差額 | |
---|---|---|
タイヤ専門店(メーカー直系) | 11,000 | 440 |
タイヤフッド | 10,560 | 1,760 |
大手カー用品店 | 8800 | – |
大手カー用品店と比べると2000円弱しか差がありません。タイヤ代を含めた総額で考えるとネット通販の方が断然お得です。
比較的工賃の高いメーカー直系のタイヤ専門店より安いこともあります。
送料がかかる
ネット通販の場合、店舗購入ではかからない送料が発生します。相場は税込4本で4,400円程です。
割高工賃と合わせると6,000円程余計な金額を払うことになりますが、何度も言うようにタイヤ代がとても安いので総額でみるとネット通販の方がお得になります。
製造年が選べない
基本的にネット通販では製造年を選ぶことが出来ません。1~2年以内に製造されたものが出荷されることが一般的です。
しかし図にもある通り適正に保管されたタイヤは3年間は同等の性能を保つことが確認されており、品質、性能等に問題はありません。その為製造年が選べないことを大きなデメリットに感じる必要はないと思います。
それでも製造年が気になる場合はネット通販での購入は避けた方がいいかもしれません。
わからないことは自分で調べる必要がある
慣れないタイヤ交換はわからないことだらけですよね。店舗であればその場で質問をすればわからない事を教えてもらえますが、ネット通販の場合は自分で調べなければいけません。
しかし、大手通販サイトなどにはQ&Aやチャットで質問できる機能があります。大抵のことはそこで答えが見つかるのでご安心ください。
当サイトでもタイヤ交換に関する情報は網羅的に扱っているので参考にしてください。
それでも調べものが苦手な方や極度のめんどくさがりの方は店舗で購入する方がいいかもしれません。
デメリットが少ない通販サイト
先ほどお伝えした「手間がかかる」というデメリットが無い通販サイトを2つ紹介します。
TIREHOOD(タイヤフッド)
TIREHOOD
あとは予約した店舗に行くだけ。タイヤを持ち込む手間なし、お会計もネット上で完結するのでお財布を持っていく必要もなし(免許証はお忘れなく)。
- シンプルでわかりやすいサイト
- お支払いがネット上で完結
- 取り扱いメーカーは安心の有名ブランド中心
- 有名ブランドタイヤ価格は最安水準
AUTOWAY(オートウェイ)
AUTOWAY
- 取り扱いメーカーはアジアンタイヤ中心
- 豊富なタイヤメーカーの種類
こちらも提携作業店へのタイヤ直送、作業予約可能です。
ネット通販はこんな人におすすめ
- なるべく安く買いたい!
- 仕事に家事に忙しい…
- 押し売りされたくない
デメリットが少ない通販サイト2つを紹介しました。
- タイヤフッド
- オートウェイ
逆にネット通販をおすすめできない人は以下に当てはまる方々です。
- すぐにタイヤ交換したい!
- 調べものが苦手…
- 極度のめんどくさがり
やはりネット通販は自分には合わなさそうだから直接店舗で購入したい!それでもなるべく安く買いたい…という方はこちらの記事を参照ください。店舗で安く買う方法をまとめています。
どこで買えばいいかわからないという方は「【徹底比較】タイヤはどこで買うのがいい?タイヤ販売のプロが解説」を参照ください。あなたにあった販売店が見つかるはずです。
ネット通販を使えばタイヤは安く便利に購入できます。その反面ネット購入が合わない人がいることも事実です。メリットデメリットを確認してご自身に合う最良の選択をしてください。