- セダンのタイヤを選ぶときにチェックしたいポイント
- プロが厳選したセダン向けタイヤ8選
セダンのタイヤは種類豊富で価格もピンキリ。妥協して選ぶとせっかくの車の性能を引き下げたり、次の交換までの約3~5年間を我慢しながら走ることに…。
だからこそ、慎重に選びたいですよね。
そこでタイヤ販売会社(卸売りディーラー)に勤めている筆者が、
- タイヤを実際に「見て、触って、乗った」経験
- タイヤ販売店から集めた情報
- 大手サイトの口コミ、評価
をもとに比較・厳選したセダン向けタイヤおすすめ8選を紹介しています。
本記事を読むことで、
- より思い通りのドライビング
- 静かで快適な車内空間
などを実現させる手助けになれば幸いです。
ニワトリ先生
セダンタイヤを選ぶポイント
タイヤサイズを確認する
まずはお乗りのお車のタイヤサイズを確認しましょう。
タイヤサイズはタイヤの側面に刻印されています。タイヤ交換をする場合、一般的には同じサイズのタイヤを取り付けます。
上図の「195/65R15 91H」でいうと、「195」・「65」・「15」の3つの数字がわかれば、同じサイズのタイヤを検索できます。
ロードインデックスは元のタイヤと同じかそれ以上のタイヤを選びましょう。ロードインデックスとは、タイヤ1本の負荷能力を表した指数です。
上図の「195/65R15 91H」でいうと、「91」がロードインデックスにあたります。「91」以上の数字のタイヤを選べば問題ありません。
ロードインデックスが下回ると、「車検に通らない」「溝が早く減る」などの問題が起こる可能性があります。
参考:タイヤの基礎知識
燃費性能・ウェットグリップ性能で選ぶ
雨の日の安全性とガソリン代に直結する性能は、チェックしたいポイントですね。雨の日の安全性と低燃費性は、タイヤ業界統一の基準で制定された「ラベリング」を参考にしましょう。
- 転がり抵抗性能
-
- 5等級(AAA~C)
等級が上がるほど、燃費が改善される=ガソリン代が安くなる。
- ウェットグリップ性能
-
- 4等級(a~d)
等級があがるほど、ウェットグリップ性能が上がる=雨の日の安全性が高くなる。
車体が重く、スピードの出る車だからこそ、雨の日のグリップ性能は重要視したいですね。
快適性能(コンフォート)か運動性能(スポーツ)で選ぶ
タイヤは快適性能を重視しているタイヤと、運動性能を重視しているタイヤの2つに分かれます。お好みの性能を重視しているタイヤを選びましょう。
- コンフォート(快適性能)
-
- 静粛性が高い
- 乗り心地が良い
- スポーツ(運動性能)
-
- グリップ力が高い
- 操縦安定性が高い
- プレミアム(付加価値)
-
- 付加価値が高いと高価
- 付加価値が低いと安価
静かで乗り心地のいい快適な車内空間を堪能したい人はコンフォートタイヤを選びましょう。
思い通りのハンドリング、確かなグリップ力で、車のスペックを活かした走りを楽しみたい人はスポーツタイヤを選びましょう。
予算に余裕がない場合は、【リーズナブル】タイヤを選びましょう。ただし、価格の差は性能の差です。特に
- 静粛性
- 乗り心地
- 耐摩耗性・ヒビ耐性
などが大きく下がることだけは理解して購入しましょう。
セダンおすすめタイヤランキング8選
セダンのタイヤおすすめは以下の通りです。
商品名タップで 詳細までスクロール | ころがり 抵抗 | ウェット ブレーキ | 価格 1本税込 | 特徴 | グレード | パターン |
---|---|---|---|---|---|---|
ブリヂストン REGNO GR-X3 (5.0) | A | a | 50,000円 | 静粛性◎ 乗り心地◎ | プレミアム コンフォート | 非対称 |
ミシュラン PRIMACY 4+ (4.9) | AA~A | a~b | 30,000円 | 静粛性◎ 乗り心地◎ | プレミアム コンフォート | 非対称 |
ブリヂストン POTENZA S007A (4.9) | B~C | b | 39,200円 | ドライグリップ◎ 操縦安定性◎ | プレミアム スポーツ | 非対称 |
ダンロップ SP SPORT MAXX 060+ (4.8) | A~B | a | 30,400円 | ウェットグリップ◎ 操縦安定性◎ | プレミアム スポーツ | 非対称 |
ダンロップ LE MANS V+ (4.7) | AA | b | 24,100円 | 静粛性○ 乗り心地○ | コンフォート | 非対称 |
ヨコハマ BluEarth-GT AE51 (4.7) | AA~A | a | 25,800円 | ウェットグリップ○ 操縦安定性○ | コンフォート | 非対称 |
ブリヂストン NEWNO (4.2) | A | b | 27,400円 | ブリヂストン 最安 | リーズナブル | 対称 |
ヨコハマ BluEarth-Es ES32 (4.2) | AA~A | b~c | 18,300円 | ヨコハマ 最安 | リーズナブル | 対称 |
※タイヤ価格はフジ・コーポレーションで調査(2024年5月9日現在)タイヤサイズ225/45R18
ブリヂストン|REGNO GR-X3
静粛性 (5.0)
- REGNO GR-X3の概要
-
「みんカラ」のパーツオブザイヤー・タイヤ(コンフォート部門)年間ランキングで2020年から4年連続で1位を獲得したGR-X2の後継モデルがさらに静かに、雨の日の安心感を増して生まれ変わりました。
前モデル(GR-X2)からロードノイズ12%低減、パターンノイズ8%低減。ウェットブレーキ性能は13%向上し、ウェットグリップ性能オール「a」を達成しています。
「静粛性」・「乗り心地」で圧倒的な支持を集めており、タイヤ販売店でリピーター&指名買いが多いプレミアムタイヤです。
GOODポイント
- 抜群の静粛性
- 最高の乗り心地
BADポイント
- 高価
前モデル(GR-2X)でも十分静かだったので、静粛性の向上度合があまりわからなかったが、やはり今まで体感した中で1番静かだと感じたタイヤです。
前モデルより(GR-2X)軽量化されているせいかハンドルの取り回しが軽くなったと感じました。
しかし、難点は高価なところ。予算に余裕があれば是非履いてみてほしいタイヤです。
- 最高に静かで乗り心地のいいタイヤが欲しい
- 予算に余裕がある
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タイヤフッドとは?
TIREHOOD(タイヤフッド)はタイヤ購入から交換予約までワンストップ手間なしで完結するのが魅力のタイヤ通販です。
カー用品店最大手のオートバックスセブンなどが出資した企業が運営しており、信頼性は抜群。累計販売100万本以上の実績があり、安心してご利用いただけます。
- タイヤをネットで買うのが初めて
- 車に詳しくない
- めんどくさいのはイヤ
メリット | デメリット |
---|---|
タイヤ購入と交換予約が一度で完結してラクチン 交換費用などがすべてコミコミでわかりやすい 充実のアフターフォロー(無料のパンク保証&サイズ間違い保証) | 格安輸入タイヤの品揃えが悪い 最安ではない |
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フジコーポレーションとは?
フジ・コーポレーションは創業50年を超える老舗で、東証一部上場企業です。
通販で購入したタイヤをフジコーポの実店舗(全国48店舗)に直送して交換可能。高い技術力のタイヤ交換をお手頃な工賃で受けられるところが魅力です。
全国のガソリンスタンド宇佐美(460店)や提携整備工場(2,000店)にタイヤを直送して交換も可能です。
- アルミホイールとセットで購入したい
メリット | デメリット |
---|---|
タイヤの品揃えが豊富 ホイールセットが安い ホイールフィッティングルーム | 作業段取りに少し手間がかかる 最安ではない |
ミシュラン|PRIMACY 4+
総合評価 (4.9)
転がり抵抗性能 | 「AA」~「A」 |
ウェットグリップ性能 | 「a」~「b」 |
タイヤグレード | プレミアム |
パターン | 左右非対称 |
発売日 | 2022年5月19日 |
公式HP | 【商品詳細】 |
- PRIMACY 4+の概要
-
PRIMACY 4+はみんカラパーツオブザイヤー入賞常連のPRIMACY 4を更に進化させたミシュランのプレミアムコンフォートタイヤです。
高い静粛性と上質な乗り心地はそのままに、履き替え時(残り溝2mm)のウェットブレーキ性能が3.7%向上しています。
GOODポイント
- 抜群の静粛性
- 摩耗しても高いウェットブレーキ性能を維持
- プレミアムの中では安価
BADポイント
- 販売店が少ない=パンクなどの緊急時すぐに交換しづらい
REGNOと同じく指名買い&リピーターが多いタイヤです。プレミアムタイヤの中では市場価格が安く、コスパが高い。欧州車の新車装着タイヤ実績も多く、特に欧州車にマッチするタイヤです
- 最高に静かなタイヤが欲しい
- 欧州車に乗っている
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ブリヂストン|POTENZA S007A
総合評価 (4.9)
- POTENZA S007Aの概要
-
POTENZA S007Aは運動性能を重視する多くのハイパフォーマンスカーに新車装着タイヤとして採用されているPOTENZA S001の後継品です。
前モデル(S001)と比較してドライコースの最速ラップタイムを2.4%短縮し、より優れたドライハンドリングを発揮しています。
GOODポイント
- 高いドライグリップ力
BADポイント
- 高価
- 燃費性能が悪い
レスポンスの良いハンドリングと、コーナーを曲がるときの食いつきは抜群。しっかりとした乗り心地で高速道路でも快適にドライブできます。
- 走りを楽しみたい
- 高速道路で飛ばす
- 予算に余裕がある
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ダンロップ|SP SPORT MAXX 060+
総合評価 (4.8)
- SP SPORT MAXX 060+の概要
-
前モデル(MAXX 050+)と比較して、路面と接する面積を14%広く設計して操縦安定性を向上。さらに外側のブロックの剛性を強化して、コーナリング時もしっかりグリップします。
2022年には日刊自動車新聞用品大賞(タイヤ部門)を受賞しています。
GOODポイント
- 最高グレードのウェットグリップ性能「a」
- プレミアムスポーツの中では比較的安価
BADポイント
- POTENZA S007Aほどのドライグリップは無い
ドライグリップだけでなく、雨天時の安全性能まで求めるならMAXX 060+が正解です。価格も比較的安価でプレミアムスポーツタイヤ入門には最適だと思います
- 雨の日の安心感が欲しい
- 高速道路をよく利用する
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ダンロップ|LE MANS V+
総合評価 (4.7)
- LE MANS V+の概要
-
日本最大級の自動車SNSサイト「みんカラ」のパーツオブザイヤー・タイヤ(コンフォート部門)年間ランキングで、2017年から3年連続で1位を獲得、2020年から3年連続殿堂入りしたLE MANS Vを更に進化させたのがLE MANS V+です。
GOODポイント
- 高い低燃費性能「AA」
- 特殊吸音スポンジ入りで静か
- ソフトな乗り心地
BADポイント
- 乗り心地がやわらかめ
セダンクラスの重量の車格にもマッチしてプレミアムグレードに近い静粛性と乗り心地が体感できます。比較的安価でコスパも最高!筆者イチオシのタイヤです!
- 静かで乗り心地のいいタイヤが欲しい
- 普段使い・街乗り中心
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ヨコハマ|BluEarth-GT AE51
総合評価 (4.7)
- BluEarth-GT AE51の概要
-
「みんカラ」のパーツオブザイヤー・タイヤ(エコ部門)年間ランキングで2021年から2年連続で大賞を受賞している評判の高いコンフォートタイヤです。
前モデル(ブルーアースA)からウェットグリップ性能を1グレード上げて最高グレードを獲得。雨の日も安心なタイヤに仕上がっている。
GOODポイント
- ウェットグリップ性能最高グレード「a」で雨の日も安心
- しっかりとした乗り心地
BADポイント
- 少し硬めの乗り心地
操縦安定性と、ウェット性能の高い素晴らしいタイヤだと思います。コンフォートタイヤで雨の日の安心感を重視するならAE51で決まり!
- 雨の日の運転が不安
- 高速道路を良く利用する
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よくある質問
- BluEarth-GT AE51とLE MANS V+を比較すると、どちらが良いのか?
-
- 雨の日の安心感を重視するなら
-
BluEarth-GT AE51
- ウェットグリップ性能「a」(LM5+より1グレード上)
- 乗り心地はしっかり目
- 高速道路をよく利用する人におすすめ
- 静粛性・低燃費性を重視するなら
-
LE MANS V+
- 特殊吸音スポンジ入りでタイヤ内で響く音を抑えてくれる
- 転がり抵抗性能「AA」(AE51より1グレード上)
- 乗り心地はソフト
- 普段使い、街乗り中心の人におすすめ
市場価格はLM5+の方がやや安い傾向です。
ブリヂストン|NEWNO
総合評価 (4.2)
- NEWNOの概要
-
リーズナブルタイヤで圧倒的支持を得ていたネクストリーの後継品。ウェットブレーキが前モデルから8%短縮されており、【リーズナブル】グレードの中では最高のウェットグリップ性能「b」を獲得。
最大の弱点だったライフ性能は、前モデルと比較して摩耗寿命が14%向上、耐偏摩耗性能が6%向上しています。
GOODポイント
- 【リーズナブル】グレード最高のウェットグリップ性能「b」
BADポイント
- 左右対称パターンで偏摩耗に弱い
- 【リーズナブル】グレードの中でダントツ高価
他メーカーの【コンフォート】グレードくらいの価格帯であり、ネクストリーほどのコスパの良さが無くなってしまったのが残念なところ。
セダンという車格を考えると、もう少し剛性の高い【コンフォート】タイヤなどを選ぶのばベター。
筆者なら、同じ金額を払うのであれば、LM5+やAE51を購入します。
- ブリヂストンのタイヤが欲しい…けどなるべく安く済ませたい
- 年間の走行距離が少ない(4,000km未満)
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ヨコハマ|BluEarth-Es ES32
総合評価 (4.2)
転がり抵抗性能 | 「AA」~「A」 |
ウェットグリップ性能 | 「b」~「c」 |
タイヤグレード | リーズナブル |
パターン | 左右対称 |
発売日 | 2021年10月1日 |
公式HP | 【商品詳細】 ・ 【サイズ一覧】 |
- BluEarth-Es ES32の概要
-
ES32は、累計出荷本数3,400万本超のECOSシリーズのES31の後継モデルです。定評のあった基本性能はそのままに、「BluEarth」ブランドを冠して、優れた低燃費性やウェットグリップを発揮します。
GOODポイント
- 比較的安価
BADポイント
- 左右対称パターンで偏摩耗に弱い
- 「リーズナブル」グレードの中では安くない
ブルーアースブランドを冠することで、前モデル人気に寄与していた「リーズナブルさ」が失われてしまった感じ。市場価格は「スタンダード」と「リーズナブル」の中間くらい。
セダンという車格を考えると、【コンフォート】グレードタイヤ以上を選ぶのがベターですが、予算が無ければES32もアリかと思います。
筆者なら、少し奮発して【コンフォート】グレードタイヤを購入します。
- 安めのタイヤを探している
- 年間の走行距離が少ない(4,000km未満)
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